1. 基本情報
- 名称:Polygon(旧Matic Network)
- トークン:MATIC
- 目的:イーサリアムのスケーリング(高速化・低コスト化)
- 主な用途:DeFi、NFT、ゲーム、企業導入、L2(レイヤー2)基盤
2. なぜ注目される?
イーサリアムは利用者増で手数料高騰・混雑が課題。Polygonは
- PoSチェーン(低コスト・数秒確定)
- zkEVM等のL2(ゼロ知識証明)
で解決を狙う“拡張ハブ”。
3. 仕組みの概要
- Polygon PoS:EVM互換の高速チェーン。既存dAppsの移行が簡単。
- Polygon zkEVM / zk Rollups:複数取引をまとめ、イーサ本体に証明だけ書き込むことで安く速く安全に。
- ブリッジ:イーサ⇄Polygon間で資産移動が可能。
4. 強み
- 手数料が激安・処理が高速:数円〜数十円/数秒確定
- EVM互換:MetaMaskでそのまま使える
- 開発者・企業採用が多い:大手ブランドのNFT実証やゲーム参入が継続
- マルチ製品戦略:PoS、zkEVM、CDK(開発キット)でユースケース拡大
5. 課題
- 分散性・安全性の議論:PoSバリデータ構成やブリッジ安全性など
- 競合が強力:Arbitrum/Optimism(L2)、Solana/AVAX(L1)
- トークン経済:手数料低い=MATIC需要の設計が鍵
- 規制動向:全体市場のルール整備に影響を受けやすい
6. 歴史の流れ(簡易)
- 2017–2020:Maticとして始動 → PoSチェーン拡大
- 2021:Polygonへ再ブランド化、dApps急増
- 2023–2025:zkEVMローンチ、企業実証やRWA/NFTでも採用例が増加
7. 始め方(初心者)
- 国内取引所でMATICを購入(少額でOK)
- ウォレット準備:MetaMaskにPolygonネットワークを追加
- ブリッジ(必要に応じて):ETH⇄MATICを移動
- dApps利用:DEX/レンディング/NFTマーケットを体験
※ セキュリティ:2段階認証・ハードウェアウォレットも検討
8. 将来性
- 短期:zkEVMの改善・手数料最適化でdApps流入
- 中期:企業/ブランドの採用、RWA・ゲームの実需拡大
- 長期:マルチL2時代の“接続ハブ”として地位確立できるかが焦点
まとめ
- Polygonはイーサリアムの拡張解として“速い・安い・使いやすい”が強み
- zk技術や企業連携で実用面が伸びる一方、競合との比較・分散性評価がポイント
- 初心者はMetaMask+少額体験から安全に学ぶのが吉
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