はじめに
ビットコインの価格は大きく上下しながらも、長期的には右肩上がりで推移してきました。その要因のひとつが 「半減期(ハルビング)」 です。
半減期は約4年に1度訪れるビットコインの重要イベントで、過去の半減期後には大きな価格上昇が起きた歴史があります。
この記事では、
- 半減期の仕組み
- 過去の半減期と値動き
- 次回2028年の半減期で何が起きるかの予想
を初心者でもわかりやすく解説します。
ビットコイン半減期とは?
ビットコインは「マイニング」によって新しいコインが発行されます。
このとき、マイナー(採掘者)に支払われる 報酬(新規発行量) が 約4年ごとに半分になる 仕組みが「半減期」です。
- 初期(2009年):50 BTC/ブロック
- 2012年の半減期:25 BTC/ブロック
- 2016年の半減期:12.5 BTC/ブロック
- 2020年の半減期:6.25 BTC/ブロック
- 2024年の半減期:3.125 BTC/ブロック
- 2028年の半減期:1.5625 BTC/ブロック予定
👉 半減期が進むほど新規供給量が減り、希少性が高まるのが特徴です。
なぜ半減期が重要なのか?
1. 新規供給が減る → 価格上昇圧力
- ビットコインは発行上限2100万枚と決められている
- 半減期により新しいBTCの供給スピードが落ちる
- 需要が同じか増えれば、希少性によって価格が上がりやすくなる
2. マイナーへの影響
- 報酬が半分になるため、効率の悪いマイナーは撤退する可能性
- 逆に効率の良いマイナーだけが残り、ネットワークは健全化する
3. 市場心理
- 投資家は「半減期後は価格が上がる」と期待して買いが増える
- 実際に過去の半減期後は大きな上昇相場が生まれてきた
過去の半減期と価格推移
第1回(2012年11月)
- 半減期前:約12ドル
- 半減期後1年以内に:約1,000ドル超
👉 約80倍の上昇
第2回(2016年7月)
- 半減期前:約650ドル
- 半減期後1年半で:約20,000ドル(2017年末)
👉 約30倍の上昇
第3回(2020年5月)
- 半減期前:約8,500ドル
- 半減期後1年半で:約69,000ドル(2021年11月)
👉 約8倍の上昇
第4回(2024年4月)
- 半減期直前:約60,000ドル前後
- 承認から数ヶ月は調整局面も見られるが、過去のパターンから2025年〜2026年にかけて再び強気相場に入る可能性が指摘されている
2028年の半減期予想
次回の半減期は 2028年頃 に予定されています。
このとき、マイニング報酬は 1.5625 BTC/ブロック になります。
価格への影響
- 過去の歴史では半減期後1〜2年で価格が大きく上昇
- ただし「上昇率」は回を追うごとに低下している
- 2012年:約80倍
- 2016年:約30倍
- 2020年:約8倍
👉 今後は「数倍〜数十%上昇」に落ち着く可能性
市場環境の影響
- 2028年にはETFや規制がさらに整備されている可能性
- 機関投資家や大企業の参入により、ボラティリティは小さくなる一方で「安定的な資産」として認識される可能性
専門家の見解
- 強気派:「2028年半減期後は10万ドル〜20万ドルも視野」
- 慎重派:「すでに半減期の効果は織り込まれており、過去のような爆発的上昇は期待できない」
初心者が意識すべきポイント
- 半減期=必ず価格が上がるわけではない
→ 過去の傾向はあるが、未来は保証されない - 長期目線が重要
→ 半減期前後の数ヶ月でなく、1〜2年スパンで見ると理解しやすい - リスク管理を忘れない
→ ボラティリティ(変動幅)は依然として大きい
→ 余裕資金での投資が鉄則 - 分散投資の考え方
→ ビットコインだけでなく、イーサリアムや他の有望プロジェクトも含めて資産配分するのが安全
まとめ
- ビットコイン半減期は約4年ごとに訪れる供給減少イベント
- 過去には半減期後に大きな上昇相場があった
- 2028年半減期でも供給減少の影響はあるが、過去のような爆発的上昇は限定的になる可能性も
- 初心者は「半減期=長期的に価格を押し上げる要因」と理解し、冷静に投資判断をすることが大切
👉 半減期はビットコインにとって「周期的な成長のエンジン」。
2028年も仮想通貨市場の重要な転換点になるでしょう。
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